技術本部 第5技術部 課長
西村 亮太にしむら りょうた
2級建築施工管理技士
入社13年目。技術部一筋で数多くの修繕現場に現場作業員として従事。現在は、部下を10名ほどかかえた第２技術部の課長として、各工事現場の管理業務や若手社員の育成に務めている。綺麗な工事とメンテナンスを怠らず、建物をずっと維持していく。
-
技術部とは、どのようなお仕事ですか？
私は第2技術部の課長という役職ですが、修繕工事の現場に職長として入ることが多いです。職長とは修繕工事の現場作業員（職人）を管理したり監督したりする役割です。具体的には若い社員が担当している現場を巡回して確認しつつ、統括的に管理するのがメインです。年間いくつぐらいの現場を管理されているのでしょうか？
職長として現場に入ると、年間で3現場ぐらいを管理します。所帯数によって工事の工期が決まるのですが、200～300世帯のマンションだと7～8か月程度、100世帯だと3～4か月程度のサイクルになります。小規模の現場であれば、年間3現場ぐらいが目安で、大きな現場だと年1～2現場ぐらいを見ることになります。西村さんは若くして課長職ですが、ずっと技術部一筋ですか？
そうです。もともと知り合いの紹介で富士防に入社しているのですが、入社してからずっと技術部の職人として働いております。今まで関わった現場は数知れずという感じで、多くの経験をさせてもらいました。今の自分があるのも富士防に入社したおかげだと思っており、富士防に入社してほんとうに良かったなと思っています。
困ったときに助け合えるチームワークがある会社
-
西村さんにとって、富士防とはどんな会社ですか？
社内のイベントが多い会社で、社員同士がフラットでとてもコミュニケーションがとりやすい会社です。何かやろうとしたときに部署間を超えて賛同や協力をしてくれる人が多いですし、困ったときに助けあったりもできるので、そういう意味で非常にチームワークがある会社だと思います。それから社長が社員のことを大事にしていると思います。私の関わる現場でもご年配になってきた作業員がいて、そういう現場で働くのが難しくなったメンバーのことも真摯に考えてくれているのは、とても素晴らしいと思いました。仕事をする上で、大切にしていることはありますか？
現場では、お客様に品質面を何より満足していただきたいので、とにかく綺麗な仕事をするように心がけ、若い社員にも指導しています。あとは10人ぐらい部下がいるので、若手社員に対して仕事以外でも食事の機会も増やしたり、悩みを聞いたりするなど相談に乗れる機会を積極的に作ってコミュニケーションをとっています。
とにかく誰が見ても綺麗で、長持ちさせることが重要
-
こだわりの仕事道具はありますか？
私は職人なので、工事現場で使う道具が色々あるんですが、中でも『コテとヘラ』にはこだわっています。コテは下地を保守するのに使うものなのですが、長く使っていくと馴染んでくるものなんですね。3個ぐらいのコテを大事に使っています。それから、シーリング工事で使うヘラは自分で使いやすい形状に合わせてカットし、それを加工して作っています。竹ベラを使うこともあるのですが、それこそ昔の職人さんは、竹を自分で切って、使いやすいように加工して何十個、何百個と自作されていたんですよ。今の現場にもそういう方がいらっしゃるのですが、すごく勉強になります。お客様に満足してもらうために重要なことはありますか？
先ほどもお伝えしましたが、やはり仕上がりは大事にしています。やはり誰が見ても綺麗と言われることが重要だと思っていて、逆に誰かが汚いと言うのであればそれは直すべきだと思います。もちろん見た目だけでなく、建物を長持ちさせることも重要です。通常、修繕工事というのは12～13年のサイクルで行いますので、例えば防水工事１つにしても、次の工事までの間に雨漏りをしないようにきちんと実施していかなければなりません。ですから、ちゃんと長持ちできるような材料の選定も重要ですし、そういう観点でメーカーさんと打合せしていくのも大事だと思っています。
現場代理人の気持ちも理解するために資格にチャレンジしたい
-
今後、チャレンジしたいことはありますか？
私は現在は2級建築施工管理技士なのですが、1級建築施工管理技士にもチャレンジしたいと思っています。現場代理人を務めている同僚の話を聞くと、職人以上に工事へのこだわりがあるように感じますし、職人だけをやっていても分からないこともあると思うんです。1級建築施工管理技士の資格を取ることで、お互いの仕事の理解を深めるという意味でも、チャレンジするのはありかなと思いますし、それによって部下への指導も変わってくるのではと期待もあります。それこそ、富士防ではそういうチャレンジ精神に対して、積極的に受け入れてくれる社風もあるので、そういった社風をぜひ活用していきたいなと思います。最後に、西村さんにとって『たてものを育む。』とは？
修繕工事を行うことによって建物を長持ちさせ、お客様に満足していただくこと。工事が終わった後もアフターメンテナンスを実施することで、建物をちゃんと維持していくということ。そういったステップをちゃんと実施して、何かみつかったら直してということを繰り返していく。これが私にとっての『たてものを育む。』ということです。
